第20節があまりにも激しい試合になったため今回はウェスタン・リーグ第20節、カン・アスレチック・クラブ対レアル・マドリーの試合をリポートする。
ウェスタン・リーグ第20節を観戦しにスタッド・マチルダ・ド・カンを訪れた人々は幸運であり不運であった。この日の相手は「銀河系選抜」ことレアル・マドリー。今季できたばかりのスーパースター軍団はリーグ戦中盤を迎えるころから徐々に連携もよくなり恐るべきチームになっていた。安定感がないのが4位という順位に表れているが良いときのこのチームは世界最高のパフォーマンスを魅せる。
この日のレアル・マドリーは良かった。特に攻撃を組み立てるジダンが絶好調であった。前回の対戦でジダンとマッチアップしたユーゴーが累積で出場停止になっており、ルドルッティー監督はDHにエースキラー・ビディッチを起用した。好条件で契約更改を済ませたばかりのビディッチはやる気満々で試合に臨んだのだが相手が悪すぎた。
開始早々にオーウェンが目の覚めるようなボレーでライブニッツの守るゴールを破ると激しい点の取り合いとなる。前半を終わって4−3でカンがリードするという激しい展開。これは後半に入っても変わらない。後半途中でロナウドに代えてレコバが入るとさらに展開は速くなる。後半32分に入ったばかりのルーグックスが左サイドを破りカシージャスの頭上を抜く強烈なシュートを決めて6−5と勝ち越すが直後にジダンのキラーパスを抜け出したレコバが決めて5度目の同点としまた試合は振り出しに戻る。
この壮絶な試合にピリオドを打ったのはキャプテンのキヴィだった。後半38分にカシージャスのスローを受けようとしたサムエルに忍び寄りボールを奪うと空のゴールに難なく流し込んで決勝点とした。あっけない幕切れではあったが合計13度もゴールシーンが見れたファンは幸運だろう。しかし、ライブニッツら守備陣のファンとしては6度も失点シーンを見せられた不運な試合でもあった。
この試合でレアル・マドリーの恐ろしさを実感したルドルッティー監督は試合後にこう語っている。「彼らは間違いなくヨーロッパでも最高レベルのチームだ。今日は勝てたが薄氷を踏む思いだった。来季のことを考えると恐ろしい限りだよ。しかし、安定感がなくてはリーグは獲れない。それに我々がレアル・マドリーより劣るとは思わんよ。」
一方のレアル・マドリーのジダンは「今日はユーゴーがいなかったからまだ楽だったよ。ビディッチもいい選手だけどユーゴーのほうが僕は嫌なんだ。6点も取って勝てなかったのは残念だけどカンの鉄壁の守備から6点取ったんだから僕たちの実力は示せたんじゃないかな?来季はチャンピオンシップで彼らと戦いたいね。」とチャンピオンシップ出場権獲得に自信を覗かせた。
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