□ 第45回「シェバ放出案と初黒星」

 最近のシェフチェンコにはいまいちキレがない。カンに来て4シーズン目になるシェバももう30歳になる。まだ衰えというほどではないが2シーズン前ほどのキレがないのも事実である。今季になってエールはシェバからカベナギ、ルーグッグスら若手への交代を考えるようになっていた。カベナギはおそらくこのリーグでも有数のストライカーといえるだろし、ルーグッグスもバックアップとしては問題ない。あと一人若いFWを獲得するか、イズマイロフをFW起用するなどすれば十分戦える。
 会長のローランはシェフチェンコの高額な年棒を気にしていた。1855Ptsという額は次に高額なピレスの約2倍、キヴィやピリニャークの3倍である。来季で契約が切れることも考えると今が売り時でもある。
 シェバ自身も移籍を前向きに考えていた。1トップを採用するカンでは彼の縦へのスピードはミランやキエフ時代ほど活かされてはいなかった。
 エールはユースから今季も選手を上げるつもりだったが、思ったほど伸びきらず使えそうな選手がいないことから外部からの獲得を考えていた。できればフランス人が希望だが、EU圏内でそんなにコストがかからない選手であれば文句はない。あと1ヶ月ほどで開く後期移籍市場に向けてスラングソンら強化担当は忙しく動き回っていた。
 折り返しとなる14節のヴァレンシア戦を1−2で落とし2シーズンぶりにリーグでの黒星を喫したカンだが、翌週のボルドー戦は1−0で辛勝。15試合を消化して首位カン(勝ち点36、得失点+20)、2位ヴァレンシア(同27、+5)、3位ディポルティーボ(同25、+4)、4位ソシエダ(同25、+2)と2位以下は混戦になっている。カンが連敗しない限り2位以下が追いつくのは不可能だが、守備が大崩しないカンだけに難しいといえるであろう。
 リーグ戦は比較的余裕を持って戦えるカンだが、鬼門といえるチャンピオンシップの準々決勝となると話は別だ。今季の相手はノーザン・リーグの強豪マンチェスター・ユナイテッド。エールの目標である欧州ベスト4入りが実現するのか注目したい。

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