3シーズン前、初のD1リーグに臨むジャン・エール監督はミランから獲得したシェフチェンコの入団会見の席でこう言った。
「今季の目標は欧州行きの切符を得ること。そして5年以内にチームを欧州でベスト4に進出させる。」
あれから3シーズンが過ぎた。この3シーズンで彼と彼のチームは3度のリーグ優勝と1度のカップ優勝、そして2度の欧州ベスト8進出を果たした。大金を費やしてまで獲得したシェフチェンコの2度の得点王も加えておこう。彼はD1での2シーズン目途中からキャプテンも務めている。
開幕を前にしてインタビューを多数こなすエールはある専門誌のインタビューでこんなことを言っていた。
「我々はこのMLウェスタン・リーグでは王者である。これは過去3シーズンを見てもらえば異存はないでしょう?しかし、ヨーロッパでは違う。正直、このリーグの実力が落ちたのではないかと思っているんだ。
昨季もチャンピオンシップでグループリーグを突破したのはうちだけだった。イースト2、サザン4、ノース1、ウェスト1だった。サザン、特にイタリア勢は本当に強い。ユヴェントスに準決勝で勝ったドルトムントにも驚かされたが、優勝したミランの強さにはさらに驚かされた。あの中では我々は挑戦者だよ。」
たしかにウェスタン・リーグのレベルはかつてほど高くはないのかもしれない。「銀河系選抜」などと言われたレアル・マドリーは現在その力の半分も保持していない。昨季はなんとか6位に滑り込んで欧州行きの切符を手にしたが、現在も残っている“銀河系選抜”は“買い手がつかない高値”のジダン、ベッカム、ロナウドのみである。
3、4シーズン前はヨーロッパでも優勝を狙えたバルセロナもここ2シーズンは低迷している。ロナウジーニョを失ってから攻撃のアクセントがなくなり下降線をたどっている。
現在はカンが優勝候補筆頭、ベティス、ディポルティーボ、ソシエダあたりが上位でそれに続くといった構図だ。ベティスはショルを獲得して強豪の仲間入りを果たした。今季はチャンピオンシップにも出場が決まっており楽しみな存在になるかもしれない。
カンは今季もチャンピオンシップに本選から出場する。グループリーグはレアル・ソシエダ、チェルシー、そして2季連続で同組のディナモ・キエフとの戦いになる。カンにとっては最初の2週間に行われる4試合をすべてホームで戦えるのは有利である。ここで勢いをつけたいところでしょう。
例年、カンは開幕からしばらくはエンジンがかからないことが多い。しかし、これは今季には当てはまらない可能性が高い。それは、例年と違いメンバーが変わっていないからだ。チームとして成熟しつつあるだけに開幕から飛ばすのではないかと他チームは警戒している。
アルプスでのキャンプを終えたカンはノルマンディーに戻って最終調整をして開幕を迎える。開幕戦は新スタジアム、スタッド・マチルダ・ド・カンでのヴァレンシア戦。カンの4連覇と欧州ベスト4への挑戦が始まる。
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