□ 第20回「新たな力」
 昇格1年目を終えたカン・アスレチック・クラブは多くのものを手にした。リーグ優勝、莫大な費用を費やして獲得したシェフチェンコの得点王、そしてそれを上回る資金である。

 カンのオフは盛大だった。まずは移籍交渉の達人ことスラングソンGMがアヤックスからファン・デル・ファールトを、フェイエノールトからはブッフェル、そして今季の不振で経営縮小を余儀なくされたレアル・マドリーからエルゲラを獲得した。一方のエール監督はユーヴェからトゥドゥールを獲得し、その後イングランドへ行きエウデル・ポスチガとファン・デル・サールを獲得した。

 新加入の選手が発表されると共に同じくらい選手が去っていった。ミスが多く信頼を勝ち取れなかったフレイはアトレティコへ、PK製造機という不名誉なあだ名が付いてしまったマドゥニはセルタへ、好不調の波が大きかったバはラツィオへ、DFを支えたエル・カモクーリはリヴァプールへ、そしてキャプテンだったメーメット・ショルはキャリアの最後を故郷であるカールスルーエに決めた。

 他チームの動向も気になるところだ。最大のライバルであるバルセロナは充実した守備陣にスタムを加えさらに守備力が上がった。昨季3位につけたアトレティコは名門復活へ向けフレイ、クフォー、オーフェルマルスを獲得し優勝を目論む。

 逆にレアル・マドリーは財政が苦しくなり、ラウール、エルゲラ、パボンを失ってしまった。それに変わる補強もなく、カシージャスと契約更改できたのが唯一の希望だった。デポルティーボはスミチェル、ジェラードを獲得して戦力の底上げを。 バレンシアはオリセーを獲得したものの懸念のストライカーを獲得できなかった。

 そんな中で1番戦力をアップさせたのはラ・レアルである。アシュレイ・コール、ガラス、ジウベルト・シウバを獲得したのだ。左サイドはデ・ペドロが健在でコバチェビッチとニハトという強力な2トップがいるだけにおもしろい存在になりそうだ。

 カン以外のフランス勢はPSGがシュナイダー、シャビ・アロンソを獲得、ボルドーがセードルフとドニを獲得した。 カンの活躍に刺激されてフランス勢もスペイン勢との差を埋めつつあるが、来季も上位とやり合えるのはカンだけでしょう。

 名前だけを見れば今季の優勝争いはカン、バルセロナ、ソシエダにアトレティコを加えた4チームが中心をなるでしょう。しかし、昨季のレアル・マドリーのように突然の崩壊もありうる。やはり今季もウェスタン・リーグから目が放せない。

*以前にイースタン・リーグって書いちゃいましたけどウェスタンでした(汗)
PS2RC

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