□ 第8回「開幕戦」
カン・アスレチック・クラブにとって初めてのD1リーグが幕を開けた。場所はスペイン・マドリード。マスターリーグの舞台でフランスのチームがここで勝者になったことはまだない。記者にそのことを聞かれたエール監督は「じゃあ、初めてのチームになったらベルナベウに記念のサインでもさせてもらおう(笑)」と余裕を見せた。対するマドリーも「開幕戦だから気を引き締めて…。」と口をそろえるものの余裕の表情は崩さない。しかし、この余裕の表情が先に消えたのはマドリーだった。
試合開始から猛烈な勢いで前に出たのはカンだった。ボロブスキーとスフォルツァがジダンを掴まえ、DFラインのオフサイドトラップがロナウドを自由にさせない。時折、フィーゴが個人技で突破を試みるもウルタードが食らいついて放さない。攻撃面でもショルとシェフチェンコのセンターがDFをひきつけ、サイドのモレイラ、ロベールが個人技で突破を試みる。前半だけでシェバとショルが1度ずつ惜しいシュートを放つなどペースは完全にカンが握った。後半もカンはマドリーに臆することなく攻め続ける。しかしゴールに至らない。終盤ややボールを支配されたものの枠内シュート0に抑えD2最小失点の堅守を見せつけた。
結局0−0で大金星こそ逃したが強烈なインパクトを残したのは間違いない。「この試合のM.O.M.に選ばれたカシージャスの活躍がなければ2−0でカンが勝っていたかもしれない。」とこぼしたのはマドリーのケイロス監督だ。ベルナベウにサインを残すことはお預けになってしまったエール監督は「勝てなかったが負けなかった。これは自信を生むでしょう。素晴らしいパフォーマンスだったよ。」と語り選手たちを褒めた。
今後はセルタ、バレンシア、カップ戦のマルセイユ、そして昨季のリーグ王者バルセロナと強豪との対戦が続くが、カンはどこまでやれるのか?次回はその結果をレポートしたいと思う
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