筆者が初めて彼を目にしたのは、かれこれ15年以上前の彼であった、その当時の彼は
ただ縦へ突破そこからクロスと単調な攻撃を繰り返し、味方チームのリズムを崩す選手であった。
しかしながら、閃きを感じさせるクロスは観客を驚かせ、
守備の時には豊富な運動量で敵のサイド攻撃を摘む動きも見せ、
まだまだ荒削りな選手だった事を記憶している。
しかし、次に翌年の見たワールドユースでは、彼は見違えるような
動きを見せていた。スコットランドU-20代表の予選通過、本選グループリーグ
への進出に貢献する。彼はたった一年でプレーの質が変わり、当時
奇妙ともいえるモヒカンのうえに金髪、絶妙なドリブルと予想だにしない長短のパスを練り混ぜた
ゲームメイクで関係者を驚かせた。当時から豊富な運動量もさらに増え、
以前の縦の動きに加え横のフォローの動き見せるようになる、結局この大会は
彼の活躍も虚しくグループリーグ敗退となってしまったが、彼は活躍が認められミラン、レアル、
バルセロナなどの強豪クラブからオファーが殺到したのだった。
しかし彼はそのオファーを全て蹴った。彼には国内リーグでのセルティック、
レンジャースとの死闘にこそ自分のモチベーションを見出すことが出来る選手だった。
スコットランドの1部のチーム、特に上記の2強に対抗出来るチームでプレーし、
「反骨のヒーロー」と呼ばれる選手として、ファンからの声望を高いものとした。
しかし、自分の衰えを感じる年齢になり、
長年の闘いによる2チームへのモチベーションの低下を感じていた彼は、
熱心なスカウトに負けて、新たなチャレンジを求め現在のデフォルトチームに電撃移籍。
またしても、自チームよりも自力で勝るチームとの闘いを望む彼の姿勢は、
ファンからの新たな声望を得ることとなる。往時のスピードは失われたものの、
昔からの十分なスタミナとドリブルの能力、サイドの選手としての堅実な守備力をひっさげて、
「反骨のヒーロー」は時に地道に、時に閃きを効かせ、サイドを駆け巡る。
余談だが、彼は大変なスコッチ好きである。若い頃から酒豪で知られ、試合が終わればチームメイトを連れ、
飲み屋を梯子していたらしい。そこで出会ったのが現在のチームメイト、親友でもあるフォルネンダー。
エディンソンは飲み屋でのスコッチ飲み比べを好み、酒豪と言われる相手を全く寄せ付けないという。
その彼の成績は12戦11勝1敗。この1敗こそ親友フォルネンダーによるものである。
フォルネンダーも無類のスコッチ好き、エディンソンと同じように飲み較べも好きである。
移籍後、酒呑みである事を隠さないエディンソンと、
チーム1の酒豪であると言う自負をもつフォルネンダー、当然のようにぶつかり合い、
呑み比べが始まり、経験の差によってフォルネンダーが勝利した。
それ以来、彼とフォルネンダーは親しく付き合ってる。「好漢は好漢を知る」であろうか。
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