ポルトガル、首都リスボン出身。ミナンダは2人の弟をもつ3兄弟の長男だ。
その3兄弟のうち3人共サッカーで活躍するという夢を持っている。
ミナンダは幼少時代からその高い能力を見せ、ポルトガルのファンタジスタとして将来を期待される。
しかし、同じ世代には後に最高の司令塔として輝きを得るルイ・コスタがいた。
次第にルイ・コスタは脚光を浴び、ミナンダは日陰の道を歩むこととなる。
長く低迷し、弱小クラブを転々とするが、ある時流れ着いたチームで彼は輝きを取り戻す。
ミナンダに再び勇気を呼び戻したのが2人の弟だ。
弟の励ましにより、その勇気はいつしか情熱へと変わっていた。
ミナンダの赤い靴はそんな情熱を象徴する赤なのだ。
彼は今でも夢を追い続ける弟2人の思いを乗せたスルーパスを出し続けている。
その後もミナンダの活躍を知るものはいないが、弟達は兄を世界一のプレイヤーとして見ている。
早くから才能に恵まれ神童と呼ばれていたミナンダは当然のようにユース代表に選出されることになる。
しかしユース代表での彼の役割は、もう一人の天才、ルイ・コスタの控えでしかなかった。
ポルトガルはワールドユースで見事優勝を勝ち取ったが、ミナンダがピッチに立つことは遂になかった。
挫折知らずでここまできた彼はこの状況に耐え切れず、酒に酔って暴れ、傷害事件を起こしてしまう。
この一件以降、彼は一端表舞台から退いた。
ミナンダには物心ついた頃から一緒にボールを追いかけていた友人がいた。
暴力事件の後、心身ともにボロボロになったミナンダは地方の実業団チームでサッカーを続ける友人を訪ねた。
友人は何も聞かず、ミナンダの新しい人生を応援してくれた。
1年後、サッカーのない生活にもようやく慣れてきたミナンダに、友人が事故にあったという知らせが届く。
選手生命を絶たれる大怪我だった。
ベッドの上で、友人はミナンダに語りかけた。
「もう一度、サッカーをやってみないか。俺は本当はお前にサッカーを続けてほしかった。
覚えてるか?子供の頃、一緒にプロになろうって約束しただろ。俺は約束を果たせそうにないよ。
でもお前も引退してるんだからおあいこだ。でも、この約束はまだ終わっちゃいない。
俺にもう一度夢を見させてくれよ」
ミナンダは再び己のあるべき舞台に舞い戻った。幼い頃の約束を守るために。
相棒のトレードマークだった赤いスパイクを履いて・・・
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